9月も下旬ともなると、そこここに秋の気配が現れますね。
空の高さだったり、雲の様子だったり。
とはいえ、気温や湿度はまだまだ夏の勢力が、頑張っている様子です。
さて、夏の終わりのとある日
彼岸花を愛でに、奈良県の明日香村に向かいました。
棚田の緑に、彼岸花の赤が、とても良く映えています。
幼いころは、少し怖いようなイメージがありました。
「彼岸」に黄泉の世界の様なイメージがあったからかも知れません。
濃い赤や、お花の形状が
この世の物ではないかの様にも感じます。
此岸と彼岸の間に咲くお花のようでもあります。
この日の夜は、ライトアップのイベントがあるそうで、
彼岸花を模した飾り電灯が設置されていました。
明日香といえば、石舞台古墳が有名ですね。
日本最大級の横穴式石室を持つ、飛鳥を代表する古墳のひとつです。
大小約30個の花崗岩が使用され、
一番大きな石で約77トン、総重量は2,300トンと推定されているそうです。
この古墳に埋葬された人物は不明ですが、
蘇我馬子の可能性が高いと言われています。
この形状から『石舞台』と呼ばれるようになったと言われています。
また、昔々狐が女性に化けて石の上で舞を見せた、とか
旅芸人がこの巨石を舞台に演じたなどの逸話もあります。
ゆったりとした空気感のこの土地で
古のロマンと彼岸花を愛でに訪れてみて下さい。